インプラントの種類・無歯顎のインプラント治療

インプラント治療の特徴

「インプラント」と一言でいっても世界中に60以上のメーカーがあり、また、歯科医院ごとに扱うインプラントもさまざまです。
当院で採用しているインプラントシステムには「スタンダードインプラント」と「AQBインプラント」の2つがあります。

スタンダードインプラントのメリットと特徴

世界各国で圧倒的な基礎研究と臨床応用例の数を誇りそれらに裏付けられたアストラテックインプラント、ブローネマルクインプラントはまさに世界のスタンダードインプラントであります。
当院ではこの世界的に信用度の高い2つのインプラントを「スタンダードインプラント」として採用しています。

あらゆる部位と骨の状態に対応できるのが特徴です。
見た目も美しくする前歯の治療にはこのインプラントを用います。
元あった歯と同じような形状を与えることができるので違和感も少なく咀嚼機能にも優れていることから臼歯部にも大変適しています。
骨造成が必要な場合に使用します。
様々な複雑で精密な技工が必要とされます。

「AQBインプラント」のメリットと特徴

歯を失い入れ歯にしたが、どうしても噛めない、しゃべり辛い、えずく、なじめない。
どうにかしたいが費用的にインプラント治療を受けることができない。
こういった患者さんを私は今まで本当にたくさん見てきました。
なんとか低価格でインプラント治療を提供できないか。
患者さんを救えないか。
その解決策として当院では2008年よりAQBインプラントを採用いたしました。

非常にシンプルなのが特徴で、複雑な技工が不要なため、比較的安価で治療できます。
骨に埋める部分と土台が一体型のインプラント体を所定の深さまで骨の中に入れ、突き出た部分にクラウンを被せます。

しかしそのシンプルさは逆に融通が効きにくく、歯の角度や高さに制限がある場合には使えません。
骨量が十分な場合に使用し、骨が痩せている場合には使用できません。
また、見た目を美しくする前歯の治療にも不向きです。

 アストラテックインプラント
・ブローネマルクインプラント
AQBインプラント 
原産地 スウェーデン 日本
特徴  ・世界各国で非常に高いシェアを誇る。
 ・実績の多いインプラント
 ・膨大な基礎研究がなされている。
 ・日本生まれのインプラント。
 ・シンプルで安価に治療する
  ことができる。
適用範囲
あらゆる場所に適用可能。
前歯など審美インプラント
治療にも対応できる。
上顎大臼歯部に適して
いる。

・審美インプラント治療
には適さず、前歯には
不向き。
・治療部位が限られる。

当センターでは、数種類のインプラントシステムを用いることにより、それぞれの患者様のお身体とご予算に合う治療プランを提案させて頂きます。
他院で提案されたプランがご予算に合わずインプラント治療を諦めていた方も一度ご相談下さい。

スタンダードタイプとAQBの比較

スタンダードタイプ

天然歯に近い形状をしています。 

AQBインプラント

とにかく噛むための装置

無歯顎のインプラント治療

無歯顎への対応

無歯顎とは上顎、下顎あるいは両方とも歯が1本も無くなってしまったことを言います。

上が総義歯で下がインプラントであったり、上下ともインプラントであったり、また、プラスチック製の歯であったり、セラミック製であったり。
当センターでは、患者さんの症状や予算によって無歯顎に対して様々なインプラント治療法を提案できます。
従来の無歯顎に対しては、8~10本のインプラントを理入し、12~14本の歯を支えるのが主流でした4本のインプラントで12本の歯を支える方法がポルトガルのドクターマロによって世界に紹介され5年程前から日本でも普及してきました。
治療費が抑えられる事と、比較的お手入れがしやすい事がメリットです。

 

上顎の骨はとても薄くそのままではインプラントが埋められない場合が多くあります。
当院ではサイナスリフトという骨を増やす特殊な治療を行う事でこれに対応しています。
また、インプラントの長持ちのために治療後のメンテナンスが不可欠です。治療しっぱなしはとても心配です。

ガイド手術による正確性の高いインプラント治療

コンピューターでシュミレーションした通りの位置にインプラントが埋入できるよう、CTデータから手術用ガイドを作製。
より正確な治療が可能になります。