歯科治療の世界は、まさに日進月歩。次々に新たな歯科材料や治療技術が登場し、またそれらを使いこなすノウハウが蓄積されていきます。
そうしたなかでも、いまだ「自然の歯」にまさる人工物は開発されていません。
つまり歯科治療の理想とは、「あなたが生まれつき持っている天然の歯を、できるかぎり長持ちさせる」ことにあります。

そのためには、マイクロスコープなどの新しい機器を使った繊細な根管治療など、高い技術力を必要とする治療も行わなければなりません。特に、歯周病は心臓疾患や糖尿病など、全身疾患にも深い関係を及ぼすとされていますから、歯だけの問題ではなく早急に、なおかつできるかぎりの治療をすべきでしょう。
ただしそれが、残念ながら保険治療だけではまかないきれないことがあるのは事実です。それでも自然の歯を残すという目的のためであれば、決して惜しくないコストだと信じております。

不幸にも、それらの治療をもってしても自然の歯を残すことができないというとき、初めてインプラントや義歯、ブリッジといった選択肢が生まれます。
インプラントは、失われた歯の代替物としては最も高い機能性と審美性を持っています。しかし、安易に「歯を抜いてインプラントにしましょう」などというのは、少なくとも私にとってはありえない選択肢だといえます。

歯科治療のプロフェッショナルとして、患者さまにご満足いただける結果を出すことは当然のことと考えています。そのためには常に新しい情報を勉強することは怠らず、確実な実績に基づいて治療を展開してまいります。自分の感覚や経験も大切ですが、それだけに頼ってはいけないと常に自らを戒めています。

ときには、治療を終えた患者さまが定期検査にお越しになり、「あなたのおかげで太ったじゃないの！」と笑ってお叱りになることもあります。
歯を治したことで食が進み、健康的になった結果、体重が増えてしまったということのようでした。こうしたコミュニケーションを取ることができるのは、医師として何よりの喜びでもあります。
トラブルはできるだけ楽に、つらい思い出とならない治療を心がけてまいります。そして、再発させないためには最善を尽くします。まずはご相談をいただければ幸いです。

歯科治療、特にインプラントについては、ソフト・ハードの両面で常に勉強が必要です。治療を成功させるために必要なのは、「CTなどの新しい機器も駆使した緻密なプランニング」「完璧を期した口内衛生」「手技の研鑽」です。
そのため医師だけでなく、歯科衛生士も学会に参加し、歯科医療の新しい情報に触れるようにしています。
また麻酔については大阪歯科大学より麻酔医を呼び、専任アシスタントを含めてあなたのための治療チームとして対応いたします。