インプラントをお考えの方へ
お口全体の状況を把握した上で 審美性や患者様の年齢を考慮した最適な治療法をご提案いたします。
残念ながら、歯を失いインプラント治療をお考えの方に、まずお話しておくべきことがあります。
歯を失ったのには、何らかの原因があります。
原因を取り除かなければ、インプラント治療をしても、またインプラントを失うことになりかねません。
その原因は虫歯、歯周病、かみ合わせ、そして事故などによる外傷。
虫歯と歯周病は生活習慣病の一つです。
丁寧なブラッシングが行き届かなかったことにより、虫歯、歯周病になり歯を失ったのです。
インプラントも丁寧なブラッシングが施されないと、様々なトラブルを引き起こしインプラントを
失いかねません。
適切なブラッシングができない方にインプラント治療は行いません。
当院では術前にご自身できっちりとしたセルフケアをしていただけるよう、ブラッシング指導をさせて頂いております。
歯を失った原因の悪いかみ合わせのままインプラント治療をしてもインプラント自体や他の歯を失うことになりかねません
歯並びが悪い場合矯正治療が必要なこともあります。
すでに施された被せや入れ歯のかみあわせが悪い時は、それらのやり替え治療も必要です。
歯は28本でひとつの咀嚼器官を構成しています。
抜けたところにただインプラントを入れても他の歯がまた悪くなればまた再治療が必要になります。またインプラントとなれば一体生涯で治療費がいくらかかるのか分かりません。
インプラントと歯がひとつの器官として長持ちするようトータルで治療計画を提案させて頂いております。
噛み合わせが重要です。
インプラント自体(骨の中のチタンのネジ状の部分)は、歯科材料学の発達で、ある程度のオペの経験がある先生がちゃんと外科処置をすれば、オペ時の失敗はほとんどなくなりました。
現在はインプラント治療で問題が生じるのは、被せものの噛み合わせの不具合が原因が多くなってきています。
これからのインプラント治療を必要とする患者様は、外科手技を得意とする医院よりも、噛み合わせをきっちりとする(補綴処置が得意な)医院を選択する方がより良いでしょう。
歯科衛生士とともに治療完了後は、適切なメンテナンスやお手入れを責任持ってお手伝いいたします。
特別難しいお手入れ、ブラッシングは必要ありません。
なぜなら当医院のインプラント治療は、治療計画の段階から患者様自身がメンテナンスしやすい環境をと考えています。
通常の歯ブラシや、歯間ブラシなどで十分です。
高価な電動歯ブラシ等の購入を強制しません。
インプラントとは・・・
40年以上の臨床実績
インプラント治療の歴史
1950年代、スウェーデン、イエテボリ大学のブローネマルク博士がチタンが人体に異物として認識されず骨と結合することを発見。
10年以上の基礎実験と動物実験を重ね1965年、ようやく歯科用インプラントとして臨床で使用され始めました。
以来世界中の多くの患者さんがインプラント治療の恩恵を受けてまいりました。
歯を失ってしまった、抜けてしまった部分などの状態の際に、人工の歯を埋め込む治療を指します。
最近「インプラント」という言葉は一般的になってきているので、ご存知の方も多いと思います。
歯を埋めるということは痛い、怖い・・・などの不安もあることと思います。
しかし「インプラント」とは、何かを「埋める」ことを意味する言葉で、医学の世界では整形外科の人工関節などを骨に埋め込む治療で多くの実績があります。
歴史的に人間は、失った自分の体の一部を何かで補うことを考え続けてきました。
歯においても40年以上の臨床実績があり、安心していただけると思います。
自然で美しい歯を手に入れる
人工の歯根となるインプラントはチタン製です。
チタンは骨と結合する特性をもっています。
また、地球上で最もアレルギーの少ない金属と言われており、金属アレルギーの方でも特殊な場合を除き、使用していただけます。
骨にしっかりと固定されるインプラント治療は、ぐらついたりせず、取り外して洗う必要もないので、入れ歯などと比べてもメンテナンス面で優れています。
天然の歯と変わらない感覚で噛むことができ、自然で美しい歯を手に入れることができる、それがインプラント治療なのです。
※Clickすると拡大してご覧いただけます。
当院では、大きく分けて2種類のインプラントがあります。スタンダードインプラントと費用の抑えることのできる安価なAQBがあります。スタンダードはアストラテックインプラント、ブローネマルクインプラントがあります。
それぞれの特徴は下記をご覧下さい。
・アストラテックインプラント ・ブローネマルクインプラント | AQBインプラント | |
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原産地 | スウェーデン | 日本 |
特徴 | ・世界各国で非常に高いシェアを誇る。 ・実績の多いインプラント ・膨大な基礎研究がなされている。 |
・日本生まれのインプラント。 ・シンプルで安価に治療する ことができる。 |
適用範囲 | あらゆる場所に適用可能。 前歯など審美インプラント 治療にも対応できる。 上顎大臼歯部に適して いる。 |
・審美インプラント治療 には適さず、前歯には 不向き。 ・治療部位が限られる。 |
当センターでは、数種類のインプラントシステムを用いることにより、それぞれの患者様のお身体とご予算に合う治療プランを提案させて頂きます。
他院で提案されたプランがご予算に合わずインプラント治療を諦めていた方も一度ご相談下さい。
インプラントを長持ちさせるには
インプラント治療が終わったからといって、そのままでインプラントが一生機能するわけではありません。
インプラントを長持ちさせるには様々な努力が必要になります。
例えば、インプラント周囲組織の炎症を防ぐこと、歯石・歯垢などの汚れが付着してないか、上部構造(かぶせもの)の状態は問題ないか、などが重要になります。
そのためには、日頃から、家庭内でしっかりとブラッシングをするとともに、定期的にプロに相談し、検診を受けるようにしましょう。
全身疾患との関係
骨粗鬆症だからといってインプラント治療が不可能ということではありません。
※注意事項としては、ビスフォスフォネート製剤を使用されている方については、顎骨壊死などのリスクがあるので、整形外科医との密な連携が必要となります。
全身疾患チェック
1患者様の年齢
高齢者の方は、代謝が低下し治癒能力も若い方と比較すると低くなります。
そのため、高齢者は、健康状態に個人差が大きく、単純に年齢だけでインプラント治療が適応であるか否かは判断することはできません。
内科と他科医師との連携が重要です。
成長期は顎骨が成長するので、インプラント治療は避けます。
20歳前後で成長が停止すれば適用できます。
もし若くして歯を失った場合、将来、インプラント治療を受ける可能性があるのなら、早々に歯を削ってブリッジにするのは避けましょう。
2喫煙
喫煙されている方は粘膜に炎症を起こしている場合があり、傷の治癒不全がおこります。
そのため、喫煙者は非喫煙者に比べインプラント治療の成功率が低いことが報告されています。
骨移植も同様に成功率は低くなります。
また、喫煙は歯周病の原因になります。
歯周病が悪化すると、インプラント周囲炎やインプラント周囲骨の吸収を起こす可能性が高くなります。
喫煙外来を受診して頂くこともあります。
3糖尿病
(糖尿病の弊害について補足)
糖尿病に対する治療内容や、コントロールの状態について、かかりつけ内科への照会や対診が必要です。
4骨粗鬆症
骨粗鬆症は、骨強度の低下を特徴とする骨格疾患です。
骨粗鬆症とインプラント治療の成功率に関する論文がいくつか報告されていますが、現時点では因果関係について、明確な結論は出ていません。
実際、多くの骨粗鬆症の方が問題なくインプラント治療を受けられています。骨粗鬆症の治療薬、ビスフォスフォネート剤を服用されている方はかかりつけ整形外科医との連携が必要です。
5抗血栓治療を受けている患者様
慢性期の血栓性疾患(脳梗塞など)や心臓弁置換者は、抗凝固薬や抗血小板薬が投与されています。
この場合、内科主治医との連携が必要です。
6心臓疾患
不整脈、狭心症、伝導障害など、心臓疾患をお持ちの方は、術中に急性症状を発症するリスクがあります。
かかりつけ内科医との連携に加え術中は麻酔科医による全身管理が必要です。
7高血圧症
40代以上になると高血圧症の方が多いです。
降圧剤で血圧がコントロールされていても手術中の緊張により血圧が上昇する事があります。
場合によっては麻酔科医による術中の全身管理が望ましいです。
歯を失う原因とは
歯がなくなる原因は、「歯周病」と「むし歯」
歯がなくなる原因は大きく2つ。まずは、しっかりと予防と検査を
「年やから歯が抜けても仕方ないわあ」こういうセリフを良く聞きます。
それは本当でしょうか?年をとって髪の毛が少なくなるのと同じように歯が抜けてしまうと思っておられる方がいますがそれは違います。
歯はむし歯、歯周病という歯の病気にかかって抜けてしまうのです。
むし歯、歯周病にかからなければいくら年をとっても歯は無くならないのです。
むし歯は歯に穴があいたりズキズキ痛くなる、自分で自覚出来る病気です。
一方歯周病はむし歯と違い、見た目にはわかりにくく、痛みもほとんど感じることなく進行します。
食事をすると歯の周りに歯垢がつきます。歯垢はお口の中の細菌が集まった物で、放っておくとむし歯、歯周病の原因になります。
毎日みなさんはハブラシで歯磨きをします。
歯磨きは食べかすをとるためではなく、この歯垢をとるためにするのです。
取り残した歯垢は時間が経つと硬くなりハブラシではとれなくなります。
これが歯石です。歯と歯ぐきの間に溜まった歯石は歯周ポケットをつくりどんどん中に侵入していきます。
進行すると歯を支えている大事な歯槽骨を溶かしてしまい、歯は揺れ始め、最後には抜けてしまいます。
病気が重度に進行するまで痛みを感じないので、自分で異常を感じていなくても定期的に歯周病検査を受ける必要があるのです。
また歯周病は糖尿病、心臓病など循環器系の疾患、低体重児出産にも関連があることが分かってきています。
歯周病検査
ナカイデンタルクリニックで行っている歯周病検査の流れをご説明します。
STEP1
まずは、ドクターと面談。
実際に気になっていることなどをお聞きします。
STEP2
レントゲン撮影を行います。
歯の状態を把握します。
STEP3
レントゲンの結果をパソコン画面で見ながら、歯科衛生士から歯の状態を説明します。
STEP4
今、口腔内にいる「歯周病菌」の状態を確認します。
STEP5
歯科衛生士より、これから実施する
歯の状態を把握します。
STEP6
検査開始。「プローペ」という道具を使い歯周ポケットの深さを測ります。
STEP7
すべての歯の歯周ポケットの検査が終わると、次は、「スケーリング」です。スケーリングは、歯面に沈着した歯垢や歯石をキレイに除去することです。終わった後は歯がツルツルして気持ちよくなります。